戻りつつある、日常

１５日頃から、ちらほらと通常番組が放送され始めました。
１１日から地震報道一色だった番組が、戻りつつあります。
まだ早いと思う反面、どこかほっとしてしまう自分がいて…。
ずっと緊迫していた空気の糸が切れたように、いつもの番組に安堵してしまった。
家族内の会話も最近は地震の話ばかりで、テレビも地震ばかりで、楽しい会話の一つもなくて…。
明るい話題も、笑える番組も、久しくなかったから。

それでもまだまだ話題は尽きることなく。地震も、放射能も、依然として届けられない物資も。
目に見えない恐怖ほど恐ろしいものはないと、母は言う。
放射能はまさにそうだ。いつ被ばくするのかわからないもの。
離れた地にいる私達はただ、一人でも多くの人が無事であるようにと祈ることしかできない。
そしていざという時には動ける体と冷静さを備え待機しておくこと…。

私もようやく不調だった体が回復し、義援金を募集している市役所に行って募金をしてきました。
いまの気持ちの限りを込めた募金を、祈りを込めて募金箱にいれてきました。
きっとまた何度かは募金に行くと思います。
「勢いで全財産投函はやめなさいね。by母」と言われました。
だいじょうぶ。それくらいの分別は私にだってある（つもり）。
でもそれくらいのきもちで、募金箱には思いを込める。
避難所にいる人たちに、すこしでも笑顔が戻りますように。